一眼レフデジタルカメラの外付けフラッシュ撮影

CANON speedlite 550EXを使用して、フラッシュ撮影をテストしてみました。マニュアルには応用編として550EX内蔵のワイヤレス多灯ストロボ制御という手法も説明されていましたが、一つしかストロボがないのでワイヤレス多灯ライティングはあきらめまして、室内や屋外でどれほど効果があるのか実例でご紹介します。
■まずは、フラッシュなしの見事な失敗例!
左の写真は、川で火振り漁の後かかった鮎を網からはずしているところです。漁師さんの照明ランプでフラッシュなしで撮影できましたが、下の2枚の写真は約30mぐらい離れた川舟です。最初に暗闇の中で立て網を川に入れ、鮎を灯りと水面を竹ざおでたたいて網に追い込む漁です。三脚立ててISO感度を1,000に上げていますが川舟も人もは動いていますのでさっぱりなにをしているかわからない写真になってしまいました。外付けフラッシュを持っていっていれば火振り漁の様子を表現できたかもしれません。
使用している外付けストロボ・CANON 550EX
   
  CANONの550EXを1D−MARKUに装着した写真です。発光する方向は正面から真上に、また横回転は360度の方向に可動します。キャノンのカメラによっては使用できる機能が制限されます。主な機能として、E-TTL自動調光、ハイスピードシンクロ(FP発光)、FEロック、FEB、ワイヤレス多灯・E−TTL自動調光などです。ここでは、日常簡単に利用できる機能で試してみました。
高知市・仕出・土佐料理・居酒屋清水(しみず) 照明器具がない場合にカメラから延長して利用できるストロボは便利です。
フラッシュのごく一般的な使用。

近所の街灯のない裏通りを撮影してみました。撮影データは50mm短焦点レンズで、WBオート、Tv1/40秒、Av(F1.6)、ISO感度200です。フラッシュは一番明るくマニュアルで設定しています。手前の電柱などは白色がとんでいますが、少なくみても30mはフラッシュが届いています。内蔵フラッシュとの光量とは相当違いがあるようです。ISO感度を上げればもっと遠くまで届きそうです。

 

  室内でE−TTL、カメラ側ではプログラムオート、Tv1/60秒、AvF5.6、ISO感度100で撮影したごく普通のフラッシュ撮影です。影もはっきりでています。三脚たてなくて良いのですが、平面的な写真になってしまいました。
バウンス撮影のテスト


テスト1撮影モード: マニュアル露出
Tv(シャッター速度): 1/25
Av(絞り数値): 2.8
測光方式: 評価測光
ISO感度: 1600
レンズ: 28.0 - 75.0 mm
焦点距離: 75.0 mm
画像サイズ: 3504x2336
画質(圧縮率): ファイン
ストロボ: 非発光
ホワイトバランス: オート


テスト2撮影モード: マニュアル露出
Tv(シャッター速度): 1/60
Av(絞り数値): 2.8
測光方式: 評価測光
ISO感度: 400
レンズ: 28.0 - 75.0 mm
焦点距離: 75.0 mm
画像サイズ: 3504x2336
画質(圧縮率): ファイン
ストロボ: 発光
ストロボの種類: 外部E−TTL
調光補正: 0
シンクロタイミング: 先幕シンクロ

テスト3撮影モード: マニュアル露出
Tv(シャッター速度): 1/250
Av(絞り数値): 5.6
測光方式: 評価測光
ISO感度: 400
レンズ: 28.0 - 75.0 mm
焦点距離: 75.0 mm
画像サイズ: 3504x2336
画質(圧縮率): ファイン
ストロボ: 発光
調光補正: 0
シンクロタイミング: 先幕シンクロ
外付けストロボの使い方は、まだまだよく解っていないのですが、テスト1では室内でストロボなしでそのまま撮影し、テスト2ではストロボを被写体向けて撮影し、テスト3では室内の照明をすべて消してストロボを天井向けて発光し撮影した写真です。自然な感じで写りました。ストロボの発光部を天井や壁に向けて反射光を利用する撮影をバウンス撮影というようです。説明書の注意書きには、反射面は無地の白い色に近い色した反射率の高いものを選んでくださいと書いています。ストロボの利用にあたっては、デジタルカメラ側とストロボ側の説明書を読みながらテストしましたが、それぞれのデジタルカメラの機能にも影響されるようです。ここでは1D MARK U+SPEEDLITE550EXを使用しましたが、暗闇の中でカメラ側の「FEL」ボタンを押します。そうするとストロボがプリ発光し、被写体に必要な露光量を記憶します。デジタルカメラ側で露出を合わしたり、ストロボ側で光の量を調節してシャッターを押します。はっきり言ってたいへん面倒です。手ぶれしそうならISO感度を上げるか、三脚立てるかを選択します。適正露出にすると明るすぎたりで、私は数枚撮ってみないと上手く撮影できません。商品撮影時などにも応用できそうです。 つづく。

撮影モード: マニュアル露出
Tv(シャッター速度): 1/60
Av(絞り数値): 5.0
測光方式: 評価測光
ISO感度: 800
レンズ: 28.0 - 300.0 mm
焦点距離: 105.0 mm
ストロボ: 発光
調光補正: 0
シンクロタイミング: 先幕シンクロ
ホワイトバランス: オート

撮影モード: マニュアル露出
Tv(シャッター速度): 1/40
Av(絞り数値): 4.5
測光方式: 評価測光
ISO感度: 800: レンズ
28.0 - 300.0 mm
焦点距離: 60.0 mm
ストロボ: 発光
調光補正: 0
シンクロタイミング: 先幕シンクロ
ホワイトバランス: オート

このページの最初の失敗写真(天然鮎の火振り漁)を後日、ストロボを持って再度撮影に行きました。手ぶれ補正のレンズを装着しシャッター速度は1/40から1/60ですので三脚も使用せず、暗がりの中で撮影できました。ようやくなにをしているかわかる写真になりました。天然鮎の火振り漁に興味のあるかたは、鮎の火振り漁 をご覧下さい。川舟に明かりがあったのでオートでピントを合わせることができました。数十メートル離れて、灯りがない被写体にピント合わせるにはマニュアルになると思います。
       
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