■知り合いのプロカメラマンの方からもアドバイスを頂きまして、室内商品写真をいかに実物よりよく撮影するか研究してみました。室内撮影はカメラより照明を工夫しなさいとのことで、そのアドバイスどおりに購入すると最低数十万円以上は必要でしたので、安くてよく写る設備をアドバイスのどおり作成してみました。 | ||
■私自身、オンラインショップ始めるまではカメラはいわゆる馬鹿チョンカメラしか使用したことなくて、シャッタースピードに絞り、露出、さて聞いたことあるけどそんなことはカメラがすべてオートでするから、意識したことありませんでした。写りが悪ければ、カメラのせいにしていました。 ネットで通販するには、写真が非常に重要で、特に私の会社の商品は食べ物ですから美味しそうに撮影できるか否かは、売上に直接関係すると判断しました。かといってプロカメラマンにお願いするほどの費用も出せず、あれこれ試してみました。ローコストでこれが最良ではないとは思いますが、今のところ満足しています。 左上の照明、リファーを購入して撮影していましたがなぜかあまり思ったよりよく写りません。そこで左下の照明を2個ネットで購入しました。岩崎電気のPRF100V、500wで色温度3,200Kと金口がセットになったスタンドとクリップ型を購入しました。耐久時間100時間、近寄ると熱いくらい明るいです。以前から比べますと非常によく撮影できますが、今ひとつ満足しませんでした。 散光形ですが、正面から直接あてると影がきつくて立体感がでないので、半透明のトレーシングペーパーを通して照明を当てれるようにパイプを組んでみました。 今のところ真上からと側面から照明ランプを照らしています。 |
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■用意するものは、パイプ1200mm4本と90mm10本と、白上質模造紙788mm×1091mm4枚と、照明ランプの前にするトレーシングペーパーA1サイズ、ひも付き洗濯バサミ16個です。半透明のトレーシングペーパーは真上と右横に1枚づつ照明ランプの前になるようにつるします。下の台はハッポースチロールです。 ◎便利な洗濯バサミ。 |
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■制作費 外枠のパイプや繋ぎ目が、約5,000円 模造紙は約300円、照明ランプ2灯で約3,800円 照明スタンド8,500円、クリップ形照明器具が約3,000円、トレーシングペーパーA1100枚で5,000円しめて25,600円でした。今は使うことのない以前買ったリファーが確か30,000円ぐらいでしたので相当安く制作できました。 |
■自作室内撮影機材 |
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広角レンズで室内用撮影機材の全体を撮ってみました。食べ物の撮影が多い為、バックは白の模造紙にしています。境目が見えないように後方から洗濯バサミで吊るしています。白色以外のバックも試してみたいと思っています。窓から室外の明かりがはいらないようにし、また室内の蛍光灯も消しています。 |
■一眼レフデジタルカメラの室内商品撮影でのピント |
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■上の3枚の写真とも、なんか違和感があることと思います。それはピントの合ってない置物がある為です。クリックして画像を大きくするとさらに詳しくわかります。左はしの写真は一番手前の置物にピントを合わせています。真中の写真は手前から2番目にピントを合わせています。右端の写真は一番奥の馬の置物にピントを合わせています。ピント以外の撮影データは同じです。 【撮影モード: マニュアル Tv(シャッター速度): 1/100秒 Av(絞り数値): 5.0 測光方式: 評価測光 ISO感度: 100 レンズ: 28.0 - 300.0 mm 焦点距離: 80.0 mm】 |
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■左の写真は、全体にピントを合わせる為に手前から2番目のふくろうに合わせています。 撮影データは【撮影モード: マニュアル Tv(シャッター速度): 1/8秒 Av(絞り数値): 18 測光方式: 評価測光 ISO感度: 100 レンズ: 28.0 - 300.0 mm 焦点距離: 80.0 mm】 上の3枚の写真と大きく違うのは、 Tv(シャッター速度)と Av(絞り数値)です。シャッター速度と絞りを変化させることで、被写界深度が違ってきます。デジタルカメラの絞りやシャッター速度を参照してください。オート撮影では、意識して全体にピント合わすことが困難ですので、商品写真にこだわる方は参考にしてみてください。 |
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■左の写真はフラッシュで撮影してみました。奥の模造紙のしわまで、写っています。日常、私達が見ている被写体は、ほとんどは上からの光ですが、フラッシュの光は手前から真横にあてますので被写体の立体感がなくなってしまいました。 シャッタースピードが遅いと三脚を使用します。ぐらつかないように各部のネジもしっかり締めています。レリーズも使用しますが、なければタイマー撮影も有効かと思います。この置物は石材店の友人から頂いたものです。他にもありますが大きさがちょうど揃いました。(^○^) |
■自作室内撮影の写りぐあい。 |
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照明は1灯でトレーシングペーパーを通して真上から照らしてみました。 | 照明は1灯でトレーシングペーパーと右手前から通してみました。 |
上の写真のカメラは昔から会社にあった銀塩一眼レフカメラです。もう15年以上使用してなく保存状態もわるかったのでレンズにみごとなカビが生えていました。このカメラが一眼レフであることを出てきて初めてしりましたが、そういえば昔このカメラで商品写真を撮影していましたが、当時は2灯のハロゲンランプを直接当てていました。そのころは、業者間でのサンプル写真ですのでそれほど画質にこだわってなかったように記憶しています。 影がまったくないのもへんな感じですが、もう一工夫必要なようです。 |
■鰹節の削りを撮影してみました。 |
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撮影モード:
マニュアル Tv(シャッター速度): 1/10 Av(絞り数値): 16 測光方式: 評価測光 ISO感度: 100 レンズ: 28.0 - 75.0 mm 焦点距離: 50.0 mm 色温度:3000K |
撮影モード:
マニュアル Tv(シャッター速度): 1/6 Av(絞り数値): 16 測光方式: 評価測光 ISO感度: 100 レンズ: 28.0 - 75.0 mm 焦点距離: 75.0 mm 色温度:3000K |
■いいのかどうか、こだわるときりがありませんが、よく撮れたということにいたします。拡大できますのでご覧ください。平らな商品は今ひとつかわりばえしません。F値16にしているのは全体にピントを合わせたいためです。ピントの合う範囲は絞りやシャッタースピードをご覧ください。 |
■碁石茶の撮影です。 |
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撮影モード:
マニュアル Tv(シャッター速度): 1/30 Av(絞り数値): 8.0 測光方式: 評価測光 ISO感度: 100 レンズ: 28.0 - 75.0 mm 焦点距離: 71.0 mm ホワイトバランス: 電球 |
撮影モード:
マニュアル Tv(シャッター速度): 1/25 Av(絞り数値): 8.0 測光方式: 評価測光 ISO感度: 100 レンズ: 28.0 - 75.0 mm 焦点距離: 75.0 mm ホワイトバランス: 電球 |
■大豊町の碁石茶を撮影してみました。 |
■一眼レフデジタルカメラCANON EOS 10D 対 MINOLTA Dimage7i |
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■CANON EOS10D 撮影モード: マニュアル Tv(シャッター速度): 1/15 Av(絞り数値): 8.0 測光方式: 評価測光 ISO感度: 100 レンズ: 28.0 - 75.0 mm 焦点距離: 40.0 mm ホワイトバランス: 電球(3,200K) |
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■MINOLTA Dimage7i 撮影モード: マニュアル Tv(シャッター速度): 1/15 Av(絞り数値): 8.0 ISO感度: 100 焦点距離: 72.0 mm ホワイトバランス:白熱灯 |
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同じ位置から、3,200Kのタングステン(白熱灯)の照明をあてていますが、色だけが大きく違いました。どちらかといえば、両方の写真の中間の色ぐらいがいいのですが、Dimage7iではホワイトバランスを数値で設定することはできません。白い被写体を画面いっぱいに写しておいてのカスタム設定か撮影画質RAWで撮影して編集時にパソコンでケルビン値を変更できます。。その点、高価なだけあってEOS 10Dには、ホワイトバランスを数値入力できます。上のEOS 10Dはホワイトバランス3,200Kですがもう少し白 っぽくするには3,000Kか2,800Kではないかと下の写真に撮ってみました。EOS 10Dのその他の撮影データは上記と一緒です。 一眼レフデジタルカメラでなくても、マニュアル設定が可能なデジタルカメラであれば十分室内写真が撮影できることが実証されました。 そんなことは、ちっとも知らない私はこの1年で高価な一眼レフデジタルカメラやレンズもたくさん買ってしましまいたが、まー趣味もありますしカメラマニアにでもなりましょうか。(~_~;) |
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ホワイトバランス: 色温度(3000K) | ホワイトバランス: 色温度(2800K) |
室内撮影は、屋外の撮影と違って照明やカメラの色温度の設定、また全体にピント合わせるカメラ設定など結構複雑です。屋外も同じ方法だと思いますが、人物写真なんか撮影していたらまだー?って言われそうです。上のレンズの撮影の場合は、色温度3000Kが見た目に一番ちかかったと思いますが、厳密にいえば見ているパソコンのモニター設定にも左右されますのであとは好みの問題でしょうか。ホワイトバランスにつきましてはデジタルカメラのホワイトバランスを参照してください。 照明ランプには3,200Kと表示していますが、微妙なマニュアルホワイトバランスの設定が必要でしたので、今からデジカメ買う方には、判断材料にしてはいかがでしょうか。 |
EOS10D で撮影したDimage7i | Dimage7iで撮影したEOS 10D |
マニュアル操作のあるデジタルカメラなら、一眼レフデジタルカメラとほとんど変わらないぐらいに撮影できました。撮影した時の写真データの保存速度や、操作性は一眼レフデジタルカメラが上回りますが設定の仕方でマニュアル操作のできるデジタルカメラでも、照明器具を工夫することで、ほぼ同等の画質がえられることと思います。 |
■一眼レフデジタルカメラで撮影する花火や夜景。 |
■一眼レフデジタルカメラのシャッタースピードや絞り。 黒い被写体と白い被写体の写り方。 |
■写真の構図。 |
■デジタルカメラのホワイトバランス |
■デジタルカメラで撮影した写真の加工について。 |
■デジタルカメラのマニュアル撮影 |
■無料ホームページの作成について。 |
■私の使用している一眼レフデジタルカメラやレンズについて。 画角の違いや望遠レンズの比較。 |
■一眼レフデジタルカメラで撮影する、私の安上がり商品写真撮影。 オンラインショップの方は参考にしてください。 |
■私のおすすめ&お友達サイトのリンク。 |
■自己紹介。 |